米ミズーリ州クールバレー市の市長は、市内の1500人の住民にビットコインを配布することを検討している。

地元メディアのKSDKとのインタビューで、クールバレーのジェイソン・スチュワート市長は「私の街のすべての世帯がビットコインを受け取る」ことを望んでいると語った。スチュワート氏によれば、この計画のために資金を提供するビットコイン投資家がいるという。スチュワート市長は、「私はそれに合わせていくつかの政府資金も手に入れようとしている」という。新型コロナウィルス対策の資金を使用する可能性にも触れている。

市長は、市が住民に配布するビットコイン(BTC)の量を指定していなかったが、1人あたり最大1000ドルであることを示唆している。1500人であれば、必要な経費は150万ドル、ビットコインでいえば約30BTCだ。

一方で市長は、この資金がクールバレーの住民に5年間HODLを要求する可能性があることもほのめかした。

「私の一番の懸念は、誰かが自分の自動車ローンを支払うためにビットコインを売ってしまうことだ。このビットコインが数年後に50万ドルになっていたら、彼らはそれを本当に後悔するだろう」

ほかの米国の都市の首長も、仮想通貨を支持する政策スタンスを採っている。マイアミ市長のフランシス・スアレス氏は、住民がビットコインで税金を支払うことを許可することを提案した。スアレス氏は、マイアミ市が仮想通貨に最も進歩的な街となることを目指していると語っている。