ニューヨーク拠点のメトロポリタン銀行は、ステーブルコインテザー(USDT)」に対して、関連する法人口座を閉鎖している。コインデスクが7月10日に報じた

テザーと仮想通貨取引所ビットフィネックス(両社とも代表は同じ人物だ)を巡っては、ニューヨーク州司法長官が州のライセンスを取得せずにテザーなどがビジネスを行っていたとして訴追している状況だ。NY州側は今月8日、裁判所に新たな証拠を提出。その中には、メトロポリタン銀行の口座を2017年に開設している文書も含まれていた

コインデスクによると、テザーおよびその関連企業は、メトロポリタン銀行に約半年間法人口座を持っていたものの、2018年にその口座を閉鎖したという。同行広報は、コインデスクに対して、テザーは口座開設以来あまり利用していないと明らかにした。

「メトロポリタン銀行には、テザー・ホールディングス、アイフィネックス(iFinex)、デジフィネックス(Digfinex)の3つの法人口座があるが、その取引活動はわずかで、開設から5ヵ月以内に口座の閉鎖を求めてきた」

今回のメトロポリタン銀行側の証言が正しければ、州側の主張にも影響を与える可能性がある。テザーを巡る裁判の公判は7月29日に予定されているが、テザー側は7月22日までにニューヨーク州側の意見に反論することになっている。


翻訳・編集 コインテレグラフ日本版