メタは、ノヴィ(Novi)ウォレットパイロットプロジェクトを9月に終了する予定だ。

ノヴィのウェブサイトのランディングページでは、9月1日にプラットフォームが廃止されることを知らせている。これにより、米国とグアテマラのユーザーが仮想通貨を利用した決済プラットフォームの試用に参加した、8カ月間にわたるパイロットプロジェクトが終了する。

ユーザーは、ノヴィウォレットから、リンク先の銀行口座に残りの資金を引き出すよう指示される。グアテマラのユーザーは、グアテマラシティの特定の場所で現金で引き出しを行うこともできる。

また、ノヴィのユーザーは、閉鎖日までに、自分の口座の取引やアクティビティなどの口座情報をダウンロードすることが推奨される。9月1日以降、ユーザーは自分のウォレットにログインすることができなくなる。ウォレットへの入金も7月21日から停止される。

コインテレグラフはノヴィに連絡を取り、将来的に複数の仮想通貨をサポートした実用的な製品を発売する計画があるかどうかを確認した。

メタのステーブルコインプロジェクト「ディエム(Diem)」は5か月前にシルバーゲートキャピタルコーポレーションに売却された。ディエムはメタのエコシステムを動かすステーブルコインとして設定され、当初はノヴィウォレットのネイティブ通貨になる予定だった。

米国での規制圧力により、メタはディエムの知的財産をシルバーゲートに売却し、同社は基盤となるブロックチェーンインフラと資産を既存の決済プラットフォームに統合する予定だった。

ディエムのローンチに失敗したことで、ノヴィはパックスダラー(USDP)をネイティブなドル担保トークンとして決済に活用することになった。米仮想通貨取引所コインベースは、ユーザーの資金を管理・保管するカストディーパートナーとしてノヴィと提携した。メタは、規制当局の承認を得た後、ノヴィプラットフォームをディエムブロックチェーンエコシステムに移行する予定だった。