ナスダック上場のデジタルフィンテック企業マーキュリーフィンテック・ホールディングは、ビットコイン(BTC)を戦略的資産として採用する企業が増加する中、8億ドルを調達し、長期的なビットコイン準備金を確立する計画を発表した。
11日の発表によると、マーキュリーフィンテックは、ブロックチェーンネイティブのカストディ(保管)、ステーキングとの統合、トークン化された財務管理サービスを通じて構築される「デジタル準備金フレームワーク」に、このビットコイン準備金を組み込む予定。
同社は、財務準備金の一部を「利回りを生むブロックチェーン連動型の準備構造」に移行し、長期的資産へのエクスポージャーと貸借対照表の強化を図る方針だと説明している。
マーキュリーフィンテックの最高経営責任者(CEO)であるシー・チウ氏は、企業としてのビットコイン準備金の確立を通じて、「進化するデジタル金融エコシステムにおける主要プレイヤーになることを目指す」と述べ、次のように語った。
「私たちは、ビットコインが将来の金融インフラの重要な構成要素になると確信しており、それに基づいてこの準備金を構築している。」
現在の価格水準では、8億ドルで約7,433BTCの購入が可能となる。
Bitboのデータによると、この規模の保有が実現すれば、マーキュリーフィンテックはギャラクシーデジタル・ホールディングスに次ぐ世界第11位の企業系ビットコイン保有者となり、ゲームストップの4,710BTCを上回ることになる。
企業のビットコイン導入が加速、上場企業223社がBTCを保有
既報のように、企業による仮想通貨導入の進展を示すように、現在少なくとも223の上場企業がビットコインを財務準備金として保有しており、これは6月5日時点での124社から大きく増加している。
BitcoinTreasuries.NETのデータによれば、上場企業によるビットコインの合計保有量は81万9,000BTCを超え、発行済み供給量の約3.9%に相当する。
バイナンスリサーチの広報担当者はコインテレグラフに対し、企業によるBTC導入の背景には「長期的な財務戦略、準備金の分散化、資本調達活動」があると述べた。
また、アルトコインにも機関投資家の関心が広がっている。ナスダック上場のフィットネス機器メーカー、インタラクティブ・ストレングスは、フェッチ・エーアイ(FET)トークンによる準備金を設立するため、最大5億ドルの資金調達を計画していると水曜日に報じられた。