コインゲッコーの調査によると、今年、仮想通貨市場で投資家の注目を集めたのはミームコインであり、投資家の関心の約3分の1がこの超投機的トークンに向けられた。

「2024年で最も人気のあった仮想通貨の話題は、圧倒的にミームコインだった」と、仮想通貨データアグリゲーターのコインゲッコーのリサーチアナリスト、リム・ユ・キアン氏が12月23日のレポートで書いている。

リム氏によれば、1月1日から12月21日までのコインゲッコのトークンカテゴリーのサイトトラフィックを調査したところ、ミームコインと関連カテゴリーが期間中に投資家の関心の約31%を占めたという。「言い換えれば、今年の仮想通貨の話題の約3分の1は、ファンダメンタルズ的要因よりも投機的な機会に焦点を当てていた」とした。

ビットコイン(BTC)が年初来で123%の上昇を見せる中、ミームコインは大幅な乱高下を経験した。これらのトークンは非常に投機的であり、時には詐欺の対象となることもあり、その価格動向は通常短命であるが、巧妙なトレーダーはそれらで手っ取り早く利益を得ている。

コインゲッコーの調査によると、「ミームコインのナラティブ」は関心の約15%を占め、2023年の3位から6ポイント以上の上昇を見せた。また、他の4つのミームコイントレンドが「トップ20の仮想通貨のナラティブ」にランクインした。

ソラナのミームコインは関心の約8%を占め、4番目に大きな話題となり、コインベースのブロックチェーンであるBase上のミームコインは2%以上の関心を集め、11位にランクインした。一方、AIミームコインと猫をテーマにしたミームコインはそれぞれ約1.5%から1.2%の関心を集め、15位と16位に入った。

2024年の注目を集めたナラティブ Source: CoinGecko

ミームコインの市場規模は現在1132億ドルで、ドージコイン(DOGE)とシバイヌ(SHIB)がそれぞれ493億ドルと138億ドルでリードしている

AIトークンへの関心は依然高く

2023年のトップの座から落ちたものの、人工知能(AI)関連トークンは、ミームコインに次ぐ話題となった。しかし、AIトークンへの関心は2023年からわずかに上昇し、昨年の11%強に対して今年は約13%の関心を集めた。

「全体的なAIの話題と他の5つのAI関連の話題」は今年、約15.5%の関心を集め、コインゲッコの訪問者の1.17%がAIエージェントに興味を持っていた。AIエージェントは、ユーザーの代わりに自律的にタスクを実行する能力を持つものだ。

AIが運営するXアカウント「トゥルースターミナル」が無名のミームコインGOATを宣伝した際、そのトークンの価値が13億ドルに急騰したことで、AIエージェントの可能性が注目された

AI系トークン市場は時価総額448億ドルであり、ニアプロトコル(NEAR)とインターネットコンピュータ(ICP)が市場をリードしている。

Top seven largest AI coins by market cap. Source: CoinGecko

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