マスターカードと法人向けブロックチェーンコンソーシアムのR3が提携した。ブロックチェーンを基盤にしたクロスボーダー(国をまたいだ)決済システムの開発が狙いだ。

新たなクロスボーダー決済システムは、まずは、世界中にある送金スピードの速い決済インフラや銀行などをマスターカードのネットワークを使って繋げることに注力する。

マスターカードの新決済プラットフォーム担当のエクゼクティブ・バイスプレジデントであるピーター・クレイン氏は、「世界中にある口座間の連携を促進することで、B2B向けに新しくて改善されたクロスボーダー決済を開発することは、マスターカードが目指すところだ」と述べた。

R3は、分散型技術コルダを主導する。現在300社以上のエコシステムの基盤となっており、すでに90種類のアプリが誕生している。その中の1つが、クロスボーダー(国をまたいだ)送金向けのアプリケーション「コルダ・セトラー」。昨年、仮想通貨XRPをサポートすると発表したことから、注目を浴びた。

今年2月、SBIホールディングスの北尾吉孝CEOは、その親和性の高さから「リップルとR3を融合させる」との考えを打ち出していた

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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版