マルタの金融サービス・デジタル経済担当の副大臣であるボータロ・クレイトン氏は、バイナンスはマルタで仮想通貨取引所としてのライセンスを取得したことはないと解説した。
コインテレグラフとのインタビューの中でクレイトン氏は、執筆時点でバイナンスがマルタ金融サービス機構(MFSA)からライセンスを受け取ったことはないと指摘。「バイナンスのジャオ・チャンポンCEO(通称CZ)がツイッターで裏付けていたように、マルタはバイナンスに対する立ち位置を変更していない」と話した。
2月21日にMFSAがバイナンスはMFSAに仮想通貨業者として認可されておらず、MFSAの規制が適用されないという声明を発表。CZはこの発表は「古いニュース」とし、そもそもバイナンスは「世界中に規制された実体を持っており、それらはパートナーかBinance.comによって直接運営されている」と述べた。
MFSAの声明を新しいニュースとして捉える一部の仮想通貨メディアにCZは苦言を呈した。
またクレイトン氏は、マルタが仮想通貨への友好的な態度を変えたのではないかという指摘に反論した。
「マルタ政府が仮想通貨に対して何らかの方法で厳しいスタンスを採用したことを意味していない。単純に、事実を述べただけた。一方、マルタ政府はブロックチェーンと他のニッチなセクターを統合することにコミットしている」
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン