ビットコイン(BTC)が41000ドルの水準を突破できなかった影響を受けて、分散型金融(DeFi)は調整局面に入っている。
アナリストによると、過去1週間でBTCが回復したにもかかわらずDeFi市場が低調なことは、主要なDeFiトークンからの利益がビットコインに戻ってきていることが関係しているという。

今後のDeFi市場は?
主要DeFiトークンや時価総額が小さいDeFiトークンは、ビットコインに対するパフォーマンスが悪い状態となっている。
こうした代表的なDeFiトークンとしてAAVEやスシスワップ(SUSHI)、ユニスワップ(UNI)、メーカー(MKR)、コンパウンド(COMP)、シンセティクス(SNX)などが挙げられる。
時価総額がやや小さいDeFiトークンとしては、アルファファイナンス(ALPHA)、ヤーンファイナンス(YFI)、0x(ZRX)などがあります。
DeFi市場が調整している要因としては、BTCが下落を始めたことで、DeFiトークンの利益がビットコインに流れ込んだことにあるr。
この傾向は、特にBTC/ETHペアが過去2日間で短期的な弱さを見せていることから、DeFiトークンに対する売り圧力を増幅させた。
しかし、8日のCMEイーサ先物の発売に伴い、市場は今後数日間で急速に変化する可能性がある。
さらにビットコイン価格が40,000ドル以上を突破し、41,000ドルから42,000ドルと上昇すれば、DeFi銘柄の上昇につながるだろう。
これを実現するためには、イーサが1,700ドル以上の勢いを取り戻す必要がある。ETHが1,700ドルをサポートエリアとして取り戻すかどうかが、当面のDeFi市場の行方を決める重要な要素となりそうだ。

ビットコインは史上最高値を更新できるか?
投資家のプル・サクセナ氏は、ビットコインが再び4万ドルを超えて史上最高値を更新すれば、弱気のシナリオを無効にするだろうと主張している。
「ビットコインが史上最高値を更新していなくても、4万ドルを超えて推移していれば壊れていないことを示す。もしBTCが1月の高値を超えた場合、それは私の価格予想が間違っていたことを意味し、強気派が正しかったことが証明されるだろう」
一方でバイナンスのオーダーブックは、41000ドルと42000ドルに大きな売り壁を示している。ビットコインが4万ドルを取り戻し、4万1000ドルに向かうようになれば、強気の市場構造がまだ残っていることを確認することになる。
ビットコインが力を取り戻し、DeFi指数が放物線構造を崩していないことを考えると、調整が続くよりも、上昇が起きる可能性が高い。
DeFi銘柄はすでに回復し始めており、AAVE、SNX、ALPHAが強さを見せている。
しかし、DeFi指数が短期的に2,080を超えて回復するには、その強気の市場構造を維持することが極めて重要であり、そのためには4%のラリーが必要となるだろう。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン