高級ファッションブランドALYX(アリクス)は、ドイツのアイオタ(IOTA)財団が展開する分散型台帳技術(DLT)を使ってサプライチェーンの追跡をする。仮想通貨ニュースのザ・ブロックが5月15日に報じた。

報道によると、アイオタのシステムは、ラベルやパッケージ素材を製造販売するエイブリィ・デニソンと提携して導入予定。アプリでQRコードをスキャンすることで商品の製造から販売までを追跡できるようになるという。

各アパレル製品の生産地、製造日、素材のデータがアイオタのDLTに保存されて閲覧できるとされ、エイブリィ・デニソンのサスティナビリティ・コンプライアンスのシニアディレクター、デビー・シェイクスピア氏は、以下のように述べている。

「ブランドと消費者は、衣類の製造過程を100%正確に示した信頼できる情報を得ることができる」

ファッションニュースのGQによると、アリクスのクリエイティブディレクター、マシュー・ウイリアムズ氏は、同ブランドは、例えばリサイクル素材の使用や二酸化炭素(CO2)を使用する革の染色過程などサスティナビリティを非常に重視していると説明し、以下のように述べている。

「我々はさらなる一歩を踏み出す。我々は今月コペンハーゲンでブロックチェーン技術を展開する最初のブランドとなる」

今年3月には、高級スコッチ・ウイスキーブランドのアイルサ・ベイ(Ailsa Bay)が、世界で初めてブロックチェーン基盤のシステムで蒸留・樽熟成・流通などすべてを管理し、顧客が供給元から販売店まで追跡できるようにすると報じられていた。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版