高級スコッチ・ウイスキーの「アイルサベイ」 製造・販売でブロックチェーン採用 創業130年超の酒造大手の狙いは?

高級スコッチ・ウイスキーブランドのアイルサ・ベイ(Ailsa Bay)が、世界で初めてブロックチェーン基盤のシステムで蒸留・樽熟成・流通などすべて管理し、顧客が供給元から販売店まで追跡できるようにすると発表した。酒関連ニュースサイト「ドリンク・ビジネス」が3月26日に報じた

アイルサ・ベイは、1887年創業の酒造大手「ウィリアム・グラント&サンズ」(WG&S)が2007年に設置した蒸留所およびブランド。世界最大級のスタートアップデータベース「クランチベース(CrunchBase)」によると、年間の売上高は約8000万ドル(約88億4200万円)という。

記事によると、WG&Sはブロックチェーン関連開発企業アークネットと提携し、蒸留・樽熟成といったすべての製造プロセスなどを管理し、顧客が供給元から販売店まで追跡できるシステムを開発したという。

ドリンク・ビジネスの別の記事によると、イギリスはワインとスピリッツの偽造品により2億1800万ポンド(約318億円)を毎年失っており、このWG&Sの動向は、偽装品対策を意味しているという。またWG&Sは、顧客が位置情報システムを利用して製品の購入先を決められるようにして、既存および潜在的な顧客からデータを収集できるようにしているとした。

高級および高額製品の追跡ソリューションとして、信頼性の高さからブロックチェーンが注目を集めている。最新例では、ロシアの文部科学省が導入した、ブロックチェーンベースのダイヤモンド追跡プラットフォームがある。

また2018年4月、金(ゴールド)とダイヤモンド業界大手企業とIBMが提携し、ブロックチェーンネットワークを使い、宝飾品の原料を追跡するシステムを発表した

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 Over 130-Year-Old Liquor Company William Grant & Sons to Track Whiskey on Blockchain