デジタル資産研究を手がけるデルフィ・デジタルは、最新のレポートの中でビットコインの「デスクロス」は心配すべきか過去のデータを使いながら解説した。
「BTCアウトルック」というレポートの中で、デルフィはビットコイン史上で5回観測されたデスクロスを解説。デスクロスは50日間移動平均線が200日間移動平均線を下回る現象でビットコインにとってはテクニカル的に「弱気」サインとなると考えられているが、デルフィによると、ビットコインの場合は戦績はまちまちだ。
(出典:delphidigigal 「ビットコインとデスクロス」)
例えば、2018年3月のデスクロス直後ではビットコインは上昇。2週間でほぼ20%もプラスになった。しかしこの上昇は長続きせず、デスクロス形成後の90日後でみると14%のマイナスとなった。
一方、2015年9月のデスクロス形成時は90日間でビットコインは2倍近く急騰した。
2019年9月末の急落でビットコインは2018年3月ぶりにデスクロスを形成。しかし、過去の戦績をみればテクニカル的に弱気だからといって定石通りにはいかなかった。
ちなみにデスクロスに関しては、「現在は50日間SMAは下落しているが200日間SMAは上昇している」ため無効になるとみるアナリストもいる。