フィンランドに拠点を置くピアツーピア(P2P)仮想通貨取引プラットフォームのローカルビットコインズ(LocalBitcoins)は、10年以上にわたって提供してきたサービスを終了することになった。
9日、同社は現在進行中の「仮想通貨冬の時代」の厳しい市場状況を理由に、サービスの終了を正式に発表した。
ローカルビットコインズのニコラウス・カンガスCEOはコインテレグラフに対し、「取引量や低下した市場シェアを成長に転じさせようとする我々の努力にかかわらず、残念ながらローカルビットコインズがビットコイン取引サービスを提供できなくなったという結論に達した」と述べている。発表時、50人の従業員がいた。
ローカルビットコインズは、すべての顧客にプラットフォームから仮想通貨を引き出すよう促した。発表によると、ユーザーが出金する期間は12ヶ月間。ただし、早急な出金を勧めている。
ローカルビットコインズは2月9日からすべての新規登録を停止。取引は2月16日に停止され、それ以降のユーザーは資金を引き出すためにウォレットにログインすることのみが可能になる。
このほど。米国金融犯罪取締ネットワークが、ロシアに関連する取引所ビッツラート(Bitzlato)へのビットコインの送金に使われていたプラットフォームにローカルビットコインズを挙げていた。米国当局はビッツラートに対して大規模な強制措置を開始し、マネーロンダリングと対ロシア制裁の回避を促進した疑いでローカルビットコインズを非難している。
ローカルビットコインズのユッカ・ブロンバーグ最高マーケティング責任者は1月、ビッツラートとのいかなる協力関係も否定した。同氏はこう述べている。
"我々のデータに基づいて、ロシアのユーザーアカウントとロシアに居住するユーザーのアカウントのサービスを停止した後の2022年10月以降、ローカルビットコインズとビッツラートの間の取引は実質的に行われていない。"
既報の通り、ロシアはかつて露ーカルビットコインズの最大市場の一つであり、2020年6月時点でプラットフォーム上のビットコイン取引量のトップであった。Coin Danceのデータによると、ローカルビットコインズの全体取引量は2017年12月に過去最高を記録した後、急落している。

週間ビットコイン取引量は、2021年2月に1,000BTCを下回り、その後一度も反発していない。最後に記録された週間BTC取引量は283BTCで約600万ドル。これに対し、コインベースなどの大手取引所は、CoinGeckoのデータによると、1日単位で2億8200万ドルの仮想通貨を取引している。