ライトコイン(LTC)は90ドルを割り込んでいるが、価格の弱さに反して、複数のファンダメンタルズおよびオンチェーン指標が、近い将来に強気へと流れが変わる可能性を示している。
ひとつの強気転換の兆候として注目されるのが、90日間のスポット累積出来高デルタ(CVD)だ。CVDは市場における買い圧力と売り圧力のバランスを示す指標であり、2024年12月以降はマイナス、あるいは中立を維持していたが、先週土曜日にプラスへと転じた。この変化は「テイカー買い優勢」フェーズへの回帰を意味し、市場参加者が現行価格でLTCを積極的に買いに来ていることを示している。
強気材料として、ライトコイン上場投資信託(ETF)に対する期待感もある。ブルームバーグのETFアナリストは、LTCに加えてSOLおよびXRPのETFが、10月2日までに米証券取引委員会(SEC)から承認される可能性は95%と予測している。この承認が実現すれば、ライトコインにとっては歴史的な転機となり、機関投資家や一般投資家の参入拡大につながる可能性がある。
一方で、季節要因が短期的な期待感を抑える要素となるかもしれない。データによれば、8月と9月はLTCにとって歴史的に最もパフォーマンスが悪い月であり、2012年以降の平均リターンはそれぞれマイナス6.99%、マイナス5.06%だ。ただし、その後の第4四半期には反発傾向が強く、11月はLTCにとって最も好調な月であり、過去の平均リターンは94.79%にのぼる。
ETFが承認された場合、そのタイミングはLTCの季節的な転換点と重なり、大きな上昇の引き金となる可能性がある。オンチェーン上の買い手行動の変化とも相まって、現在の価格の弱さは警戒材料ではなく、戦略的な買い場となるかもしれない。
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LTCの日足チャートが示す強気構造
現在のLTCの価格構造は、2024年の動きと類似している。今年第1四半期に力強い上昇を見せた後、第2四半期は調整局面に入り、下降トレンドラインを上抜けることなく推移してきた。
現在、LTCは日足ベースで需要ゾーン(チャート上ではオレンジ色で示されている)を再テストしており、2024年第4四半期にブレイクアウトの起点となった水準と一致している。
この需要ゾーン内での継続的な買い集めが、次の上昇の引き金となる可能性がある。昨年の第3四半期末には、LTCが下降トレンドラインを上抜け、50日間および200日間移動平均線を再び上回ったことで、強気相場への転換が明確となり、第4四半期には年初来高値を更新するまで上昇を続けた。
今回も、下降トレンドラインの上抜けと移動平均線の回復が実現すれば、2025年第4四半期に向けた上昇継続の強力なテクニカル裏付けとなるだろう。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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