仮想通貨取引所リキッド(Liquid)は、メッセージアプリ大手テレグラムの独自トークン「グラム」の販売を中止した。1月10日に発表した。非公開販売で資金を預けていたすべての投資家にすべての資金を返金する。
中止の理由は、テレグラムのメインネット「テレグラム・オープン・ネットワーク(TON)」の遅延だとしている。昨年7月の販売では、同ネットワークは同年10月31日に公開される予定だった。しかし、昨年10月に米証券取引員会(SEC)がグラムを未登録証券と判断し、テレグラムを告発。TONの立ち上げは今年4月まで延期された。リキッドの販売規約では、TONが同年11月30日までに公開されない場合には、すべての資金を投資家に返金するとしていた。
以前にも報じた通り、リキッドのトークン販売は、テレグラムのICOとは関連性がない。テレグラムのオリジナルのイニシャル・コイン・オファリング(ICO)の参加者は、メインネット公開から18カ月間は同トークンを再販売したりスワップしたりすることはできないとしている。
リキッドは、グラム・アジアのエージェントとして機能するとされ、アジア最大のグラム・トークン保有者とされる。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン