米国のビットコイン(BTC)ATMネットワークを手掛けるリバティX(LibertyX)は、数千の仮想通貨ATMでビットコインに売却オプションを追加させた。

10月26日の発表によると、リバティXは全米に配置している5000台のATMでビットコインのキャッシュアウト機能を有効にした。これによる、ユーザーはATMでビットコインを売却して、現金を受け取ることができるようになった。

リバティXのクリス・イムCEOによれば、これまでは同社のATMではデビットカードを使用したビットコインの購入のみをサポートしていた。今回の最新の機能追加により、ビットコイン保有者はBTCを売却して現金を受け取ることができるようになった。

イム氏は、ビットコインが2020年の最高値に達したことに言及。「ビットコイン価格が高騰しているため、消費者は電信送金や銀行振込の遅さに関係なく、ビットコインを売却する方法を探している」と述べている。

ビットコインの売却機能は、ビットコインの購入機能に比べると、米国では非常に限られた数のATMでサポートされているだけだったという。

「ビットコインを購入するのはかつてないほど簡単になったが、売却は別の話だ。全米に約1万5000のビットコインATMがあるが、消費者がビットコインを売却できるのは2000以下だ。当社の5000台のATMで展開する『キャッシュアウト』機能は、消費者がビットコインを売却できるATMの数を3倍に増やし、すべての地域にビットコインを配置するという当社のミッションを推進させる」

ATMでビットコインを売却する際には独自の手数料が掛かることになる。リバティXのデータによると、ビットコインATMの手数料は8%となっている。イム氏は、リバティXのBTC価格は取引所のインデックスに基づいており、コインベースの価格を厳密にトラックしたものだと述べている。

リバティXは最近、米ネバダ州にあるテスラの工場でビットコインATMが設置されえちるという報道がされたことで、メディアの注目を集めた。リバティXは、同社が2020年8月にテスラの従業員がアクセスできる3つのATMでビットコインの購入と売却をサポートしていると、コインテレグラフに述べている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン