2020年の米大統領選候補者であるアダム・コケシュ氏はアラステア・ケイスネス氏をチーフ・ブロックチェーン政策アドバイザーに任命した。ケイスネス氏の役割は「アメリコイン」という仮想通貨の開発に取り組むことだという。

AP通信に11日に掲載されたプレスリリースによると、コケシュ候補はアメリコインを通じた分散型システムを構築することで、「不健全」な米ドルの必要性を排除することを狙っているという。アメリコインは仮想通貨としての機能はもちろん、土地やエネルギー、金、木材、鉱物の埋蔵量など米政府が保有するすべての資産に裏付けされる。

公約として、就任初日にすべての米国民にアメリコインを配布するとしている。これは政府資産の市民への再配布であり、不公平な政府の税金のためにアメリカンドリームを叶えられなかった国民への賠償として機能するそうだ。

ケイスネス氏はエネルギーインフラストラクチャ資産のトークン化を進めるジエン・エネルギー(Ziyen Energy)のCEOを務めている。同社は石油やガスといった天然資源のセキュリティトークンを開発している米国拠点の企業。

米国の税負担は、若者が健全な財政的生活の妨げになっているとして、以下のように主張した。

「アメリコインは米国のすべての人々に自由を取り戻す可能性がある。トークン化によって政府の資産の所有権を民主化することが、国民が権力を取り戻す最もよい方法だ」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン