法定通貨の下落が止まらないレバノンの中央銀行が放火された。経済危機が深刻さを極める中、政府の政策に対する不信感が高まっている。

レバノンの法定通貨レバノン・ポンド(LBP)は、1ドルにつき5000LBPで取引されている。4月以来20%のLBP安となっている。レバノン政府は1ドルあたり1.507LBPにペッグしようとしているが効果がないようだ。

TheNationalによると、レバノン・ポンドは今年1月と比較したら230%下落している。

一方、レバノン人は代替資産としてビットコインに注目。レバノンの正式な金融システムを迂回するための手段としてビットコインを使い始めている。日経によると、米ドルの代替資産としてビットコインが使われているケースもあるという。

6月12日、レバノンの中央銀行はドルの市場への供給を開始。1ドル4500LBPまでレバノン・ポンド高が進んだ。政府は今後、1ドル3000LBPを目指すという。

ただ、過激化したデモ隊が銀行に投石や放火をするなど緊張感が高まっている。

編集・翻訳 コインテレグラフジャパン