ブラジルの仮想通貨取引所グルーポ・ビットコイン・バンコのクラウディオ・オリヴェイラCEOが、2万5000BTC(約220億円)を保有していると税務署に申告していたことが明らかになった。コインテレグラフに対して、ブラジルの税務当局に近い関係者から共有された。グルーポ・ビットコイン・バンコはハッキングを受けたため利用者に資金を返金できないと主張していた。
(出典:RFB 「オリヴェイラCEOの2018年の税金申告」)
ブラジルの税務申告は自己申告制であるため、数字が正確かは分からない。
コインテレグラフに答えた複数の法律専門家は、ブラジルの法律によってCEOの個人資産を使って企業の債務を埋め合わせをするよう要求されるかもしれないという見解を示した。また、もしグルーポ・ビットコイン・バンコがハッキングの被害者ではなく詐欺行為を働いていたたとしたら、オリヴェイラ氏のビットコインは差し押さえられる可能性があるという。
ハッキング事件じゃない?
グルーポ・ビットコイン・バンコは5月、一部の利用者がセキュリティー上の欠陥をついて口座の残高を倍増し、存在するはずのないマネーを引き出したと主張。被害額は1300万ドル(約14億円)と述べていた。
その後、グルーポ・ビットコイン・バンコから資金が引き出せないという批判が相次ぐ中、裁判所が同社の関連口座を凍結。8月には警察による強制捜査の結果、不特定の量のビットコインが差し押さえられた。
(出典: Ezequiel Gomes / Cointelegraph Brasil「グルーポ・ビットコイン・バンコに強制捜査に入る警察」)
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版