米仮想通貨マイニング企業のレイヤー1(Layer1)は、シリーズAの資金調達ラウンドで5000万ドル(約54億円)を調達した。ペイパル共同創業者であり、著名投資家のピーター・ティール氏などが出資した。フォーチュンが15日に報じた。

今回の資金調達には、ティール氏のほか、シャスタ・ベンチャーズなどが参加した。

米サンフランシスコに拠点を置くレイヤー1は、テキサス州に太陽光と風力発電を使った仮想通貨ビットコインのマイニング施設を建設する計画だ。今回の調達資金でこの計画を推進するという。

フォーチュンによれば、レイヤー1は独自の冷却技術を開発しており、中国の大手マイナーとも競争できるとしている。

レイヤー1創業者のアレクサンダー・リーグル氏は、チップ開発や電気システムなども独自設計を進める考えを示している。

「私たちのチップは、少なくとも8年間は競争力があると考えている。独自チップを手掛ける考えであり、独自の変電所も備える」

レイヤー1は中国の半導体企業と提携し、独自のマイニングチップを生産する計画だという。

レイヤー1は18年12月に210万ドルのシードラウンドの資金調達を完了している。シードラウンドにはデジタル・カレンシー・グループ、投資家のジェフリー・タラント、ティール氏が参加した。

ピーター・ティール氏は仮想通貨分野で積極的に投資している。

ティール氏が出資する仮想通貨ファンド「ワン・コンファメーション(1confirmation)」が4500万ドルを調達している

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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版