ブラジルの仮想通貨取引所メルカド・ビットコインはこのほど、ブラジルの主要な小売エネルギープロバイダーの1つであるコメルク(Comerc)と、再生可能エネルギートークンを開発する契約を結んだと明らかにした。ロイター通信が報じた。メルカドビットコインとコメルクは、2種類のトークンの導入を目指す。

1つ目は、2022年の発売を予定しており、太陽光発電のキャッシュバック制度と連動する。現在、コメルクの顧客は、太陽光発電への切り替えを選択すると、電気料金の最大15%から20%のキャッシュバックを受けることができる。2つ目のトークンは、再生可能エネルギーの消費量を証明する証書と連動する。

コメルクにエネルギーを供給しているノリ(Nori)社のCEOであるマテウス・ノグエイラ氏は、ロイター通信への声明の中で次のように述べた。

「このトークンは他の通貨と同じように扱えるが、再生可能発電を表すトークンという付加価値がある」

一方、コメルク幹部は、再生可能エネルギーに関する同社の取り組みの3つの「D」について、次のように述べた。

まず第一に、クリーンエネルギーを奨励する脱炭素化(decarbonization)、第二に分散化(decentralization)、当社のプラントは分散型発電をベースにしている。そして最後にデジタル化(digitalization)だ。

メルカドビットコインは、300万人以上の顧客を持つ、ラテンアメリカ最大の仮想通貨取引所で7月にはソフトバンクが出資している。