中央アジアのキルギスの中央銀行は、同国の仮想通貨(暗号資産)業界を規制するための法案に取り組んでいる。

11月13日の発表によると、キルギスの中央銀行は、仮想通貨業界の関係者と協議して仮想通貨取引所を規制する法案を作成している。

中央銀行によると、この法案は仮想通貨を使った不正行為に取り組み、消費者と投資家の権利を保護することを目的として、仮想通貨の売買を規制するものだという。

今後の規制で期待されるメリットとして、デジタル金融商品開発の促進、デジタル資産に対する正式な税制の導入の可能性などを挙げている。

しかし、中央銀行はまた、多くの仮想通貨企業が国境を越えた性質を持っているため、監視と実装のための適切なインフラなしで法律を施行することは困難でもあると述べている。

さらに「規制の欠如と仮想通貨市場の混沌とした性質」のため、新しい法律の対象となる企業の数に関する正確なデータはないとも述べている。

また発表の中では、仮想通貨規制が整備されることで仮想通貨ビジネスに確実性を提供し、政府予算に大きな影響を与えることなく投資を引き付けることも期待している。

中央銀行は11月27日まで仮想通貨の規制に関する意見を求めるとしている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン