キルギス共和国国立銀行(NBKR)が、現地の投資家を保護する動きの中で、仮想通貨取引所の認可制度導入を計画している。

NBKRのトルクンベク・アブディグロフ総裁が、ビットコイン(BTC)などの仮想通貨に関わっている取引所の運営に対し、同国中央銀行が規制の開始を計画していることを発表したと、現地の経済誌『Tazabek』が2月12日が報じた

アブディグロフ総裁は、この規制構想はキルギス共和国での仮想通貨運営の安全を守り、投資家に対してすでに伝統的な金融分野で実施されているものと同様の保護を提供することを目指すと述べた:

「NBKRの目標は、キルギス共和国の国民のために、顧客のためになる状況を作り出すこと。もしビットコインを買いたければ、取引所のオフィスへ行ってお金を払い、保証されたそれらのビットコインを手に入れるだけ(中略)今日、ソムを売ってドルを買う場合、取引所オフィスがNBKRから認可を受けていれば、お金を失うリスクはない。仮想通貨にもそれと同じ状況を作るという目標がある」

現地の人々が安全に仮想通貨へ投資できるようにするというNBKRの野心的な計画にもかかわらず、同中央銀行は現在も、仮想通貨投資の高いリスクについて一般市民に注意を促している。「ビットコインが昨日$50000に達したとすれば、明日には$20000まで下落する可能性がある。そうすれば、投資したすべてのお金が消え去ってしまう」と、アブディグロフ総裁は警告する。

キルギス政府は20年11月に仮想通貨法案の原案を提出した後、21年1月に2つの法律案「仮想通貨の処理に関して」および「仮想資産分野の法律に対する修正に関して」を公開討論のため提示した。アブディグロフ総裁によれば、キルギス当局は21年末までに最終的な法案をまとめるつもりだという。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン