仮想通貨取引所KuCoinのジョニー・リュウCEOは、2020年に発生したハッキングのためにユーザーが損失を被っていないことと明らかにしている。
2020年9月、仮想通貨取引所はハッキング被害に遭い、そのホットウォレットから230種類の仮想通貨が盗まれた。当時の被害額は約2億8500万円だった。
リュウ氏はほかの取引所と法執行機関の努力によって2億3945万ドルの回収につながったことを明らかにしている。2020年11月にKuCoinは資金の約84%を回収していると発表していた。
リュウ氏によると、取引所はハッキングで流出した資金の残りの4555万ドル(約16&)をカバーするために保険による資金を利用し、顧客の資金が事件の影響を受けることはなかったという。
リュウ氏は、ハッキングの加害者を見つけるための調査の進捗状況についてもコメントし、「容疑者についてかなりの手がかりを得ており、追跡はまだ進行中だ」と述べている。
KuCoinのリュウCEOは、ハッキングの影響で取引所のセキュリティアーキテクチャに加えられた改善のいくつかについても概説している。リュウ氏によると、KuCoinは、ウェブ、アプリ、APIプロトコル全体でセキュリティシステム全体をアップグレードしたという。
KuCoinは2020年に発生した5件の仮想通貨取引所ハッキング事件の1つだ。仮想通貨取引所へのハッキングについては、取引所側でのセキュリティが強化されている中、2020年には減少している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン