クラーケンの共同創設者であるジェシー・パウエル氏が、自社の仮想通貨取引所が証券法違反で訴訟を起こされたことに対し、米証券取引委員会(SEC)を厳しく非難した。
11月21日にX(旧ツイッター)に投稿したパウエル氏は、SECを「米国最大の足かせ」と非難した。今年2月にSECがクラーケンに3000万ドル(約44億円)に罰金を課したが、パウエル氏はこの時に「彼らの懸念をすべて解決したと思っていた」と述べる。
その後の投稿でパウエル氏は、SECからクラーケンや他の仮想通貨企業へのメッセージは明確であり、高額な法的闘争を避けるために「米国の戦場」から離れるよう他の仮想通貨企業に警告した。
「3000万ドルはSECが再び恐喝に来るまでの約10ヶ月間の時間を買うだけだった。弁護士は3000万ドルで多くのことを成し遂げられるが、SECは本当の戦いがおそらく1億ドル以上の費用と貴重な時間を必要とすることを知っている。それが負担できないなら、仮想通貨企業を米国の戦場から脱出させるべきだ」と述べた。
SECは2月、クラーケンに対して「仮想通貨のステーキング・アズ・ア・サービスプログラムの提供と販売を登録しなかった」として訴訟を起こしていた。和解の一環として、クラーケンは3000万ドルを支払い、米国顧客への仮想通貨ステーキング製品とサービスの提供を停止することに同意した。
SECは11月20日、クラーケンが証券ブローカーとして同委員会に登録せず、顧客と企業の資金を混同していたとして告発した。クラーケンの広報担当者は未登録の証券を上場していたとの主張を否定し、法廷で争う姿勢であると語った。11月20日のブログ投稿で、クラーケンはSECの資金を混同していたという非難は「すでに得た手数料を使っているだけ」とし、ユーザーの資金が不足しているわけではないと述べた。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン