バースツール・スポーツの創業者デイヴ・ポートノイ氏が、仮想通貨XRPの急騰前に保有分を売却してしまった。同氏は、保有し続けていれば「数百万ドルを手にしていた」として、大きく後悔している。
XRPは17日、年初来高値を更新しており、ポートノイ氏はその直前に売却してしまったことを悔やんでいる。
「泣きたい気分だ。もうXRPは持っていない。自分はXRPアーミーのリーダーだったのに」と、ポートノイ氏は木曜日にXに投稿した動画の中で語った。
ポートノイ氏のコメントは、XRPが年初来高値の3.29ドルを突破し、一時3.60ドルまで上昇した直後に出された。ナンセンのデータによれば、これは過去24時間で19.61%の上昇であった。
「2.40ドルで売ってしまった」
ポートノイ氏は「XRPを2.40ドルで売ったのは、買うよう勧めてきた人物が『サークル社が競合になるかもしれない』と不安を口にして、売るよう勧めてきたから」と説明している。
実際、XRPトークンを展開するリップルは、7月2日に米国でナショナルバンクの認可申請を行っており、これはステーブルコイン発行企業のサークル社が同様の申請を行ったわずか2日後のことだった。
ポートノイ氏はカンファレンス「コンセンサス2025」において、XRPに対して「特別な信念があったわけではない」と語り、FOMO(取り残されることへの恐れ)から購入しただけだったと認めていた。「次のビットコインになるかもしれないと思った」と述べた。
XRP高騰、ショート勢に大打撃
コイングラスのデータによると、XRPの急騰を受け、過去24時間で約6816万ドル相当のXRPショートポジションが清算された。
この上昇は、仮想通貨市場全体の上昇局面の一部でもある。7月9日にビットコインが11万2000ドルを突破して以降、市場は全体的に強気の流れとなっている。
しかし、17日は特に象徴的な1日となった。米議会下院で複数の仮想通貨関連法案が相次いで可決されたためだ。可決されたのは、仮想通貨の市場構造確立を目指す「デジタル資産市場の明確化(CLARITY)法案」、ステーブルコインの規制枠組みを整備する「米国におけるステーブルコインのイノベーション促進(GENIUS)法案」、「中央銀行デジタル通貨(CBDC)の監視国家化を防ぐ法案」の3つの法案だ。
これらの法案の可決は、仮想通貨業界にとって前向きな規制の動きとして受け止められ、市場全体の追い風となっている。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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