仮想通貨取引所クラーケンは、英国とオーストラリアの機関投資家向けに「クラーケンカストディ」サービスの拡大を発表した。
公式ブログによれば、この拡大は米国外の新規および既存の機関投資家に安全なデジタル資産保管サービスを提供することを目的としている。今年初めに米国で機関投資家向けのカストディが開始された後、クラーケンカストディの初の国際展開となる。
クラーケンカストディの拡大
公式投稿では、クラーケンは「機関投資家は戦略を保全、管理、拡大するためのカストディソリューションを必要としている」と説明している。
コインテレグラフとのインタビューで、クラーケンのグローバルヘッドであるティム・オギルビー氏は、英国とオーストラリアへの拡大は「自然な選択」だったと語った。「近い将来、欧州連合、スイス、ケイマン諸島、英領バージン諸島などへの拡大も検討している」とオギルビー氏は述べた。
クラーケンカストディは、機関投資家が規制に準拠しながら仮想通貨市場に参入するためのデジタル資産の保管とアクセスを提供するサービスだ。
オギルビー氏は、「クラーケンカストディは社内のサイバーセキュリティチームによって構築されたプロトコルで保護されている」と説明した。「アカウントにはMPC技術とHSMが組み込まれており、キーの保管とポリシー適用を行う。これにより、顧客は柔軟性と迅速なアクセスを享受しながら、安全で堅牢な管理を受けることができる」と話す。
サッカーチームとの提携
7月16日、クラーケンは英国のサッカークラブであるトッテナム・ホットスパーと提携した。この提携により、クラーケンはトッテナム・ホットスパーの初の公式仮想通貨・Web3パートナーとなり、クラブの男子チームおよび女子チームの公式スリーブスポンサーにもなる。
クラブの最高収益責任者であるライアン・ノリス氏は、この提携が「チームとクラーケンの両方にとってイノベーションを推進する」ことを目的としていると語った。
マウントゴックスの弁済
またクラーケンは7月16日。同取引所がマウントゴックスからの弁済資金を受け取ったことをユーザーに通知し、これらの資金は7日から14日以内に分配される予定だと発表した。
アーカム・インテリジェンスのデータによれば、クラーケンと思われるウォレットに4万8641BTC(31億ドル相当)が送金された。
弁済プロセスの一環として、クラーケンはマウントゴックスの管財人と緊密に協力し、回収された資金が適切に債権者に分配されるようにしている。