米国の仮想通貨取引所クラーケンが、英国で仮想通貨の交換業と先物取引を手がけるCrypto Facilities(クリプト・ファシリティーズ)を買収したことが4日に明らかになった仮想通貨コミュニティーの中からは、クラーケンの欧州進出の一歩で「今年最も大きなディール」という声が出ている。

買収額は明らかになってないが、クラーケンは「9桁」と発表。少なくとも1億ドル(約110億円)だったことが読み取れる。クラーケンは、買収によって「仮想通貨のスポットと先物取引における世界的なリーダー」ができると述べた。

クリプト・ファシリティーズは、2015年に設立。英国の金融行動監視機構(FCA)に登録されており、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、ライトコイン(LTC)やビットコインキャッシュ(BCH)の先物取引行っている

またクリプト・ファシリティーズは、米国でビットコイン先物を手がけるCMEグループに価格に関するデータを提供している。

「今年最大のディール」

クラーケンの買収について仮想通貨アナリストのジョセフ・ヤング氏は、「今年最大のディール」で「欧州の仮想通貨市場にとって巨大なニュース」とツイート。「価格は弱気相場」だが「インフラ構築は強気相場」だ述べた。

 

4日は、フェイスブックもスマートコントラクト開発企業を買収したと報じられており、弱気相場が続く中、足元で大手企業による地盤固めが進んでいる。