米国の仮想通貨企業ウェーブ・フィナンシャル・グループは、米ケンタッキー州のワイルダーネス・トレイル蒸留所が生産する最大2000万ドル(約21.9億円)のバーボンウィスキーをトークン化する。

ウェーブは3月18日、コインテレグラフへのメールの中で、10,000から20,000バレルのウィスキーをトークン化して、専門のデジタル資産ファンドを通じて提供できるようにすると語った。

このファンド「ウェーブ・ケンタッキー・ウィスキー2020デジタルファンド」により、投資家はバーボンウィスキー最大400万本分を表すトークンに投資できるようになる。

ウェーブによれば、トークン化により、投資家はウィスキーの価値上昇による利益を受けることができるようになる。トークンの権利として蒸留後3年間に予想される売却益の一部を得ることができる。今回トークン化されるバーボンは、その価値が蒸留時には1バレルあたり1000ドルだが、5年後には4000ドルに増加すると期待されるという。

またウェーブはバーボン担保トークンの流通市場での取引を可能にするため、セキュリティトークン取引所とも協議を進めているという。

トークンを発行するブロックチェーンはまだ決定されてないが、テゾス(XTZ)開発会社Vertaloが関与しており、テゾスである可能性もある。

トークン化の利点

ウェーブの広報担当者は、ブロックチェーンによるトークン化の利点として、投資家が資産にアクセスしやすくなり、流通市場に流動性を提供できることであると語っている。

ウェーブのベンジャミン・ツァイ社長は、トークン化により従来はアプローチできなかった資産への投資ができるようになると強調している。

「高い初期費用や購入額、低い流動性および技術的ノウハウといった理由で、従来利用できなかったユニークな資産クラスに、投資家がアクセスする機会を提供することができる」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン