カザフスタンのカシム=ジョマルト・トカエフ大統領は、商品やサービスの購入に仮想通貨を使用できる「CryptoCity(クリプトシティ)」と呼ばれるパイロットゾーンの設立を計画していると述べた。5月29日、大統領府の公式ウェブサイトに発表が掲載された。
2025年のアスタナ国際フォーラムに登壇したトカエフ大統領は、このパイロットゾーンを、規制されたサンドボックス環境の中で仮想通貨の導入可能性を探るために活用すると述べた。
「私たちは『CryptoCity』と呼ばれる先駆的なパイロットゾーンを創設する計画です。このゾーンでは、仮想通貨を商品やサービス、さらにはそれ以上の用途に使用できる可能性があります」と、大統領公式サイトに掲載されたスピーチの書き起こしで述べている。
カザフスタンでは、仮想通貨に関する発表が相次いでいる。今月、同国の第一デジタル開発副大臣であるカニシュ・トゥレウシン氏は、規制の制限が緩和されれば、カザフスタンは中央アジアにおける有力な仮想通貨ハブとなる可能性があると述べた。2024年には、中央銀行デジタル通貨(CBDC)を用いたパイロットプロジェクトが開始され、付加価値税(VAT)の還付待機時間が短縮されたと報告されている。
bitbankで新規口座開設後、1万円の入金でもれなく現金1,000円プレゼント!【PR】
なぜアルタウにCryptoCityを建設するのか?
5月29日付の現地メディア「Tengri News」の報道によると、カザフスタンのジャスラン・マディエフ・デジタル開発相は「政府と規制当局は現在、最も適した設置場所を決定するために共同で作業を進めている」と述べた。すでに真剣に検討されている都市があるという。
「もちろん、CryptoCityにとって最も有望な場所は新都市アルタウです。これは大統領の構想によるものです」とマディエフ氏は述べた。
アルタウは、カザフスタン南東部の国境付近にある集落で、1957年に科学機関およびその職員のための無名の居住地として設立された。ここには、核物理研究所、カザフスタン国家核センター(実験用原子炉およびサイクロトロンを含む)、物理技術研究所などがある。
アルタウは同国の研究拠点としての役割を担っているほか、イノベーション・テクノロジーパークという特別経済区域も有している。こうした背景から、規制当局は新たな試験区域を設けることが相乗効果を生み、さらなる資本流入につながると期待している可能性がある。マディエフ氏は、この地域で仮想通貨がいかに広範に利用されるかについて以下のように述べた。
「この構想では、仮想通貨が決済手段として使用されます。レストラン、カフェでの支払い、不動産の購入、投資にも活用される予定です。これはブロックチェーン業界にとって大きなブレイクスルーとなるでしょう」
カザフスタン、仮想通貨に賭ける
マディエフ氏は、このプロジェクトが開発者やプログラマー、IT専門家をカザフスタンに呼び込み、地域経済の成長を後押しすることを期待していると述べた。
「現在の焦点は法制度の整備にありますが、『都市自体』の開発はすでに進行中です」と述べたうえで、「CryptoCityは仮想通貨の自由な流通、仮想通貨に友好的な法律、そして仮想通貨を正当な決済手段とすることを前提としています」と説明した。
「こうした条件は、法律に明記されなければなりません」と付け加えた。
仮想通貨取引所ビットゲット(Bitget) が当選率100%の初夏抽選会&新規限定キャンペーンを開催!沖縄旅行、2000USDT、Laligaグッズ、20,000円のボーナス獲得のチャンス【PR】