日本音楽著作権協会(JASRAC)は、2月から3月にかけてブロックチェーンを活用した音楽作品情報の登録・共有に関する実証実験を行う。JASRACが4日に発表した

2月13日から3月13日に実証実験を行う。JASRACに著作権管理を委託している権利者(音楽出版社)の参加を募り、実証実験を実施する。

今回の実証実験では、音楽作品ごとに「デジタルコンテンツのハッシュ値」や「創作者のID」、タイプスタンプなどをセットで記録できるブロックチェーン基盤のアプリケーションを活用する。そのアプリで記録した音楽作品のメタでターを追記していくという。また音楽作品の情報についてほかの参加者のいずれかを指定して、閲覧・追記する権限を付与する。

JASRACでは2018年からブロックチェーン活用の検証を進めており、昨年10月からは音楽の権利者者への対価還元(著作物使用量の分配)の質・量を高める目的で、ブロックチェーンに関する検証を実施していたという。

【関連記事:オンライン音楽配信Ditto Music、ブロックチェーンでロイヤリティ回収の透明化目指す

【関連記事:電通、ブロックチェーンを活用した二次創作コンテンツ収益化で共同研究開始 角川アスキーや朝日新聞などが参加

【関連記事:ブロックチェーン基盤の「ディープフェイク動画」作成・管理ネットワーク、AI生成ビデオ制作企業が発表

【関連記事:仮想通貨XRPを使った音楽配信プラットフォームが登場 リップルの製品ディレクターが開発

【関連記事:中国アリババ傘下の映画会社、ブロックチェーン基盤の映画配信プラットフォームの利用を計画

【関連記事:ザ・チェインスモーカーズ、ブロックチェーン基盤のチケット・プラットフォームに投資