電通は22日、ブロックチェーン技術を活用した二次創作コンテンツの収益化の可能性を探る共同研究を開始すると発表した。角川アスキー総合研究所や朝日新聞といったコンテンツ企業や、ブロックチェーン企業のシビラやスタートバーンなどが参加する。

共同研究プロジェクトは「n次流通プロジェクト」といい、二次創作による経済活動を著作権や流通システムの中に組み込むことが狙いだ。

現在は、原著作者による一次創作のみに著作権が認められているが、その一方で二次創作によって「一次創作流通時を越えた新規ユーザーの呼び込みがなされ、ユーザーの層の拡大に貢献するケースも増えている」と、電通は分析する。

ブロックチェーン技術を使い、一次創作者と「n次創作者」の双方がインセンティブを受け取る設計を探り、コンテンツの新しい収益化可能性を検討するという。

出典:電通プレスリリース

シビラのスマートコントラクトID技術「プログラマブルID」を活用して基盤開発を行い、スタートバーンがブロックチェーンネットワークを提供するという。

角川アスキーや朝日新聞は、原著作者と「n次創作者」が受け取るインセンティブの配分バランスの検討などを行う。共同研究には、電通国際情報サービスやVOYAGE GROUPも参加する。

2020年3月には、ブロックチェーンを活用した実証実験を行う計画だ。