LINEと野村ホールディングスは4日、ブロックチェーン分野で資本業務提携することを発表した。野村HDが、LINEの仮想通貨・ブロックチェーン子会社LVCへの出資を完了した。

野村HDの発表によれば、LINE、LVC、野村HDの3社間でブロックチェーン技術を活用した金融サービスの提供を目指す。

「3社はブロックチェーン分野における長期的パートナーとして、ブロックチェーン技術を活用した新しい金融サービスの提供を目指します」

具体的にどのようなサービスを展開するかはまだ明らかではないが、LINEが持つ豊富なユーザーベースやUI/UXと、野村グループが培ってきた金融ビジネスのノウハウを組み合わせていくという。

野村HDとLINEは、既にLINE証券でパートナーシップを結んでおり、仮想通貨・ブロックチェーン領域でも提携していくことになる。

野村、セキュリティトークンで新会社も

野村HDは9月、セキュリティトークンを取引するプラットフォームを開発する企業「ブーストリー」を野村総研と共同で設立している

またSBIホールディングスの北尾吉孝氏が代表理事を務める「日本STO協会」にも、野村証券は創設メンバーとして参加している

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LVCトップ、仮想通貨「増やしていく」

LINEは9月6日から仮想通貨取引サービス「BITMAX」をスタート。LINEアプリから仮想通貨を取引でき、現在はアンドロイドとiPhoneの両方に対応している。

LINEの仮想通貨子会社LVCの高永受(コ・ヨンス)社長は10月3日、 「BITMAX」で取り扱う仮想通貨を増やしていく考えを明らかにしている。また米国への取引所進出、決済・送金分野でのブロックチェーンを活用する考えを示した。

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