ツイッターのジャック・ドーシー氏が率いる決済大手スクエア社は8日、2030年までにカーボンニュートラルを目指すと発表した。この中でスクエアは「ビットコインのエコシステム内で再生可能エネルギーの採用と効率化を推進する企業を支援する」ことを目的に1000万ドル(約10億4000万円)を拠出すると明らかにした。
ドーシーCEOは発表の中で次のように述べている。
「我々は、仮想通貨が最終的にはクリーンな電力で完全に電力を供給され、カーボンフットプリントを排除し、世界的に再生可能エネルギーの採用を促進すると信じている」
ビットコインはマイニングに大量の計算が必要とされるため、電力消費が環境に悪影響を与えると批判されてきている。2019年に発表された研究ではビットコインの二酸化炭素排出量が小国並みであると推定された。一方で2020年10月には、プルーフ・オブ・ワーク(PoW)によるマイニングで消費される電力の39%が再生可能エネルギーによるものだとのケンブリッジ大学の調査も出ている。
この研究によると、水力発電がマイナーにとって最も一般的なエネルギー源という。マイナーの62%が水力発電を使用。石炭と天然ガスをエネルギー源とするのは、それぞれマイナーの38%と36%となっており、2番目と3番目の地位を占めている。
風力、石油、太陽エネルギーもまた、仮想通貨マイナーにとっては一般的なエネルギー源であると指摘している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン