ビットコイン(BTC)が5月9日も10万ドル台を維持し、市場では強気派による「放物線的(パラボリック)」な上昇シナリオへの期待が再燃している。
BTC価格 16万ドルの強気予想も
トレーディングビューのデータによれば、過去24時間のBTC/USDはほとんど調整らしい調整を挟まず、上昇を継続した。
ビットスタンプでは10万4332ドルを記録し、これは2025年1月末以来の高値となった。ここ数カ月続いていた緩やかな下落基調から明確に脱しつつある。
これを受けて市場関係者の間では、ビットコイン強気相場に対する自身が再び高まりつつある。
アナリストのアクセル・キバー氏はXへの投稿で、「2024年11月の月足ローソク足が長期チャートにおけるブレイクアウトのシグナルだった」と述べ、自身の既存のターゲットである13万7000ドルを改めて主張した。あわせて掲載されたチャートでは、2024年11月の動きが過去の「ブレイクアウト」局面と重ねられている。
一方で、さらに野心的な予測も登場している。仮想通貨起業家のジェイソン・ウィリアムズ氏は「ビットコインは指数関数的に動いている」と語り、10万ドル回復を受けて強気姿勢を示した。
アナリストのマシュー・ハイランド氏も自身の動画で、第2四半期中の最高値更新を予想。「もし強気派が主導権を維持し、相対力指数(RSI)もさらなる上昇を支持するなら、16万ドルといった“クレイジーな数字”も現実味を帯びる」と述べた。
「実際に、ビットコインが現在の高値を突破する可能性は高いと見ている」と結論づけている。
10万4000ドルが強固な抵抗に
一方、短期的には10万4000ドル付近が抵抗ゾーンとなり、上昇を妨げている。
トレーダーのスキュー氏は、10万3000ドル付近で利益確定の動きが顕著になっていると警告。「この価格帯で大口トレーダーによる利益確定売りが入り、ロングポジションのクローズも見られる」とXに投稿した。
「BTCが高時間軸(HTF)での供給ゾーンおよびレジスタンスである10万3000〜10万4000ドルのあたりで推移していることを考えると、論理的に納得がいく」とも付け加えた。
ウォール街の取引開始時点では米国株式市場が横ばいでの展開となる中、スキュー氏はその動向が仮想通貨市場にも波及する可能性を示唆している。
「現在の市場の流れは依然として伝統的な金融市場との相関が強いため、今日の終値にかけての動きに注目したい」と述べた。
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