国際刑事警察機構(インターポール)は、仮想通貨関連犯罪の取り締まりを強化するため、専門部署を設置する方針であると報じられている。

インドの通信社Business Standardによれば、国際警察組織であるインターポールが、各国政府が暗号資産に関わる犯罪に対抗するための特別チームをシンガポールに設置した。

インターポールは、10月18日から21日までデリーで開催される第90回総会に先立ち、加盟195カ国の警察関係者が出席する記者会見を開き、今回のチーム設立を発表した。

インターポール事務局長のユルゲン・ストック氏によると、ビットコインやイーサといった仮想通貨に関する法的枠組みが存在しないため、法執行機関にとって大きな課題となっている。「なぜなら、多くの場合、法執行機関は適切な訓練を受けず、適切な装備を備えていないからだ」と語っている。

またストック氏は、インドで開催されるインターポールの総会では、仮想通貨とサイバー犯罪が議題の中心になるとも述べている。

インド中央捜査局のプラビーン・シンハ局長は、サイバー犯罪の監視がますます困難になっていることを指摘した。またグローバルレベルでの警察協力を確立し、発展させるためのインターポールの役割を強調した。「国際協力、協調、信頼、そしてリアルタイムの情報共有が唯一の答えだ」とシンハ氏は言う。