ゲームを通じてクリプトジャックか? Steamがインディーズゲーム削除

 バルブ・コーポレーションは、同社が運営するゲームのマーケットプレイス「Steam」から、あるゲームを削除した。このゲームが、ユーザーのコンピュータを乗っ取り、仮想通貨のマイニングをさせている疑いがあったためだ。マザーボードが30日に報じた。

 Steamは、インディーズゲーム「アブストラクティズム」を不正行為とクリプトジャックの疑いで削除し、またディベロッパーのアカウントをプラットフォーム上で停止した。Steamの今回の措置は、多くのユーザーから、ゲームのセットアップファイルの中に「トロイの木馬」やマルウェアが含まれているようだという苦情を受けてのものだ。マルウェアはsteam.exeプロセスやランチャーとして偽装されていたという。

 ユーザーの1人が調査した結果、そのプログラムは、感染したユーザーのコンピューターを使ってモネロをマイニングするものだという。

 このゲームを開発したオカロ・ユニオンと、パブリッシャーであるdead.teamは、3月15日に「アブストラクティズム」をSteamでリリースした。マザーボードによると、ゲームではプレイヤーに知らされていないプロセスを実行する可能性があるという警告サインがあったという。たとえば、ディベロッパー側は、ゲーム内の珍しいアイテムの代償として、使用していな時でもゲームを実行し続けるようにプレイヤーに推奨していた。

 1人のユーザーが、問題のゲーム内のアイテムの詐欺行為について告発した。そのアイテムは、「Team Fortress 2」と同じ名前とデザインを流用していたもので、不注意なプレイヤーが「Team Fortress 2」のアイテムと勘違いするようにしたものだとみられる。もちろんそのアイテムは「Team Fortress 2」では機能しない。

 またユーチューバーのSidAlphaやほかのユーザーが検証したところ、比較的小さい規模のゲームである「アブストラクティズム」を実行すると、大量のシステムリソースが使用されており、マルウェアのアラートを引き起こすことがわかった。

 オカロ・ユニオンはクリプトジャックの疑いについては否定。CPUやGPUのリソース増加は、プレイヤー側のグラフィック設定によるものだと主張した。

「アブストラクティズムは、いかなる仮想通貨もマイニングしていない。おそらく、高いグラフィック設定でプレイしているためと思われる。なぜなら、後処理エフェクトレンダリングにCPUとGPUのパワーを多少消費することになるからだ」

 オカロ側の弁明に納得していないユーザーの1人は次のように反応している。

「デタラメだ。お前はこのプラットフォームにいちゃいけないだ、このクソッタレ詐欺野郎。ショベルウェアを作るのは、客のPCにウィルスを感染させて、金のために意図的にそれをねじ込むということだ」

 Steamは2016年にビットコインによる支払いを受け付けると発表。しかし昨年12月、手数料高騰とボラタリティの高さを理由に、SteamはBTCの支払いうの受付を中止した