インドの仮想通貨取引所CoinCDXが新たな資金調達に成功した。ムンバイを拠点とする取引所CoinCDXは、3月24日に300万ドル(約3.3億円)のシリーズAの資金調達を行ったと発表した。

この資金調達は、ベインキャピタルパートナーズやポリチェーン、HDRグループが主導した。

CoinCDXの共同創設者兼CEOであるサミット・グプタ氏は、この資金調達により、インドでの仮想通貨の大量採用を促進する取り組みを行うと述べている。

「国内最大の取引所として、私たちは責任を持って全国的な仮想通貨の採用を推進する立場にある。この投資ラウンドの成功は、5兆ドル経済のインドのせいちょうを加速させるという私たちのビジョン実現に大いに貢献するだろう。多数のエキサイティングなプロジェクトが行われる。シリーズAの成功は、CoinCDXの物語にとって新しい章の第一歩であり、インドの仮想通貨の大量採用を推進していく」

インドでの仮想通貨を巡っては、3月はじめに最高裁判所が中央銀行の仮想通貨禁止命令に違憲判断を下した。CoinCDXは、最高裁での判断を受け、調達した資金を新商品の開発やマーケティング活動、研究開発、人材採用に使用する予定だ。

2018年に設立したCoinCDXは、インドの大手取引所の1つであり、OKEXやバイナンス、フォビなどのグローバルな取引所と提携している。最近、CoinCDXは、インドでの仮想通貨の教育プログラムに130万ドルをあてると発表したばかりだ

インドは仮想通貨の新市場になるか?

インドは画期的な最高裁判決を受け、仮想通貨の新たな市場として注目を浴びている。

著名投資家でビットコイン強気派のティム・ドレイパー氏は22日、仮想通貨が合法となったことはインドの「ルネッサンス」になるとツイートした。さらにインドの仮想通貨スタートアップに対して、資金提供する考えも示している。

さらに大手取引所バイナンスは3月17日、インドの取引所ワジールXと共同で、仮想通貨・ブロックチェーンスタートアップに投資するための5000万ドル(約53億円)のファンドを立ち上げている

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン