仮想通貨取引所バイナンスは、インドの取引所ワジールXとともに、インドのブロックチェーンスタートアップを支援するため、5000万ドル(約53億円)のファンドを立ち上げた。バイナンスが17日に発表した

バイナンスは昨年11月にワジールXを買収。インド市場に本格参入している。折しも今月4日にはインドの最高裁が、中央銀行の仮想通貨禁止令を違憲と判断。インドでは仮想通貨企業のサービス再開海外取引所の再参入の動きが出ている。

今回、バイナンスとワジールXは「ブロックチェーン・フォー・インディア」と呼ぶファンドを立ち上げた。インド国内のスタートアップや起業家への支援を行い、インドのブロックチェーンエコシステムの成長を促すのが狙い。

ファンドは、10万ドルから500万ドルの範囲内で株式もしくはトークンへの出資を行う。支援先となるスタートアップに対しては、資金協力だけでなく、バイナンスのインキュベーションプロジェクトなどからの支援も受けられるという。

ワジールXの創業者兼CEOであるニシャル・シェティ氏は、「インドには世界最大の技術者の人材プールがある」とし、インドのブロックチェーン技術の可能性に自信をのぞかせている。

シェティ氏は、ほかのファンドとも協力し、インドでの革新的なブロックチェーンソリューション発展に向け、エコシステムを作っていきたいとしている。またインドの大学の技術インキュベーターなどとの協力も模索していくという。