インドの仮想通貨取引所が窮地に立たされている。インドステイト銀行(SBI)、アクシス銀行、HDFC銀行、ICICI銀行、イエス銀行などの同国主要銀行がそろって取引用口座を封鎖したり機能制限しているからだ。現地経済紙エコノミックタイムズが3人の消息筋の話として伝えた

 現在インドでは同国仮想通貨市場の先行きに暗雲が立ちこみ始めている。先月末には財務省が仮想通貨に「ねずみ講に見られるようなリスク」があるとする警告文を発表したり、カルカッタ市の弁護士がビットコイン使用の禁止を求める公益訴訟などを起こしたりしている。

 ビットコインへの風当たりは世界的に強くなっている。米財務省のスティーヴン・ムニューシン長官も今月14日、G20と緊密に協力して「ビットコインのウォレットがスイス銀行の口座にならないようにする」と発言しマネーロンダリング取締りへの意欲を見せている