米国の証券取引委員会(SEC)は11日、投資会社のクリプト・アセット・マネジメント(CAM)とその創設者ティモシー・エネキング氏に対し、業務の停止と20万ドル(約2200万円)の罰金を命じたと発表した。CNBCによると、これはデジタル資産の管理会社に対するSEC初の懲戒処分だ。

 SECの命令によれば、CAMは「米国で最初に規制された暗号資産ファンド」と不正確な表現をし、2017年後半には44人の投資家から360万ドルを調達した。しかし、ファンドは「いかなる形でも委員会に登録されたことはない」という。SECは、有価証券の保有および売買に関連して必要な資格を有すると主張することによって、CAMが故意に法律を破ったと主張している。同社の純資産価値は3700万ドルとなっている。

 同社はSECから連絡を受けた後、公募を停止することに合意し、投資家に買い戻しを提案した。CAMはまた、罰金を支払うことに同意したが、SECの申し立てに対する罪は認めなかった。

 SECは今日、 「ICOスーパーストア」と謳っているTokenLotに対しても命令を発出している。TokenLotはSECに登録しておらず、法律に違反したと述べている。CAMと同様、同社は47万ドルの罰金を支払うことに同意したが、法律違反は認めていない。

 規制当局からの別の動きでは、米国の金融取引業規制機構(FINRA)が11日、マサチューセッツ州の男に対して、証券詐欺や未登録の仮想通貨HempCoinを違法に配布したとして告訴の手続きをしている。