傘下にニューヨーク証券取引所を抱えるインターコンチネンタル取引所(ICE)は、子会社のバックトのアプリ公開準備に向け、ソフトウェアサービスのブリッジ2・ソリューションズを買収する計画だ。2月5日にICEがプレスリリースで発表した。
バックトが進めている一般消費者向けサービス開発の一貫とみられる。仮想通貨メディアのザ・ブロックによると、今年第一四半期中に買収が完了する見込み。
小売店ネットワークを活用
Bridge2はデジタルクーポンや従業員のインセンティブ、ロイヤルティポイントなど、小売店向けのロイヤリティプログラムを運営。すでに600億ドル相当のポイントを管理している。バックトはこうした小売店向けネットワークを活用して、独自の消費者向けアプリを構築する。
フォーチュンなどによると、ブリッジ2のパイロットプロジェクトである「ロイヤル・ペイ」を使うことで、小売店側はバックトのアプリに直接リンクを張れるようになる。小売店側は銀行に手数料を支払う必要がなくなるほか、独自のクレジットカードやリワードポイントを現金に換金できるようになるという。
バックトがコインテレグラフにメールで述べたところによると、バックトのアプリはブロックチェーン基盤ではないが、仮想通貨を含め、さまざまな事業からのロイヤリティリワードなど大量の資産をホストするものになる予定。
ブリッジ2に関しては、ICEが買収し、その後バックトがICEから取得する。バックトは、向こう数カ月で完了するとされる現行のシリーズBで調達した資金を使用する計画だ。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン
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