仮想通貨取引所フォビが、一部の国で新規顧客向けに先物取引とレバレッジ取引を一時的に停止したと報じられている。

ブルームバーグの23日の報道によると、具体的にどの国が対象となっているかは明らかになっていない。サービス停止の理由についても言及されていないが、中国における規制の影響が考えられる。

中国の規制当局が仮想通貨の取引活動を取り締まる方針を示したことを受けて、フォビは中国でのマイニング事業の縮小を余儀なくされている。しかし、既報のように、中国はこれまでにも国内の仮想通貨市場を統制する計画を繰り返し表明しており、最近の発言はこれまでの方針を再確認するものといえる。

フォビは今年初め、香港の証券規制当局から仮想通貨の投資ファンドが承認されたことを受けて、香港での事業拡大を発表。同社は2020年7月に香港証券先物委員会から「タイプ4」と「タイプ9」のライセンスを取得した。

メサーリのデータによると、フォビ・グローバルは23日に73億ドル相当の取引を処理するなど、取引量で世界第3位の仮想通貨取引所だ。

他の取引所と同様に、FUD(恐怖・不安・疑念)のセンチメントが市場を取り巻いていることから、フォビでは先週、売り注文が急増した。暴落の様相を呈しており、個人投資家の売りによって、過去10日間で仮想通貨市場全体の総価値が1兆ドル以上も減少した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン