仮想通貨取引所HTX(旧フォビ・グローバル)の事実上のオーナーであり、トロンの創設者であるジャスティン・サン氏は、HTXが2023年第3四半期に9800万ドル(約14億円)の利益を上げたと主張している。
10月26日のX(旧ツイッター)投稿によれば、サン氏はHTXが第3四半期中に総収益2億200万ドルを生み出し、1億400万ドルの費用を差し引いた結果、利益は9800万ドルに達したという。2023年第4四半期については、HTXが1億9000万ドルの収益と、8800万ドルの支出を見込んでおり、利益は1億400万ドルと予想している。
サン氏は「第3四半期全体が業界にとって厳しい四半期だった」とし、米連邦準備制度理事会(FRB)の高金利政策が業界全体の収益減少につながったと指摘した。「しかし、我々は収益の成長率を維持し続けた。全体的な市場は第4四半期に回復した。我々は第4四半期について楽観的だ。収益予測は依然として比較的保守的だ」とサン氏は付け加えた。
サン氏は「今年の第4四半期と来年の第1四半期に、仮想通貨市場は春の回復を迎えるだろう。全体的な財務指標の継続的な改善に対する我々の確固たる自信を持っている」と書いている。
しかし、サン氏の見通しにもかかわらず、HTXの運営はすべてが順調とは言えない状況だ。先月シンガポールで開催されたToken2049イベントでは、HTXベンチャーズのマネージングディレクターであるエドワード・チェン氏がパネルで、取引所が今年初めの2,500人から900人にスタッフを削減したと明らかにした。また収益の低下により多くのスタッフの給与がカットされ、ボーナスが削除された後、取引所側は従業員の不満を抑え込んだとされている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン