マルチライン保険会社のワン・ディグリー(OneDegree)は1日、香港ビットコイン取引所(HKbitEX)と提携し、同取引所のON1ONカストディ・プラットフォームに補償を提供すると発表した。ワン・ディグリーは、HKbitEXのカストディ下にある1億ドルのデジタル資産に保険をかけたことで、アジア初のデジタル資産向け保険会社になったと主張している。

ワン・ディグリーによると、デジタル資産に対する保険需要は高まっており、デジタル資産に対する保険やリスク管理は、投資家の信頼を高め、市場の発展につながるという。

保険では、自然現象によるウォレットの物理的損傷、外部からのハッキングやマルウェア攻撃などのサイバーセキュリティリスク、従業員の不正行為などをカバー。

今回の発表を受けて、HKbitEXの共同創業者であるケン・ロー氏は、仮想通貨に対する機関投資家の追加投資を望んでいると述べた。

「1,800以上の認可されたアセットマネージャーがいる香港には、3兆米ドル以上の運用資産がある。私たちは、資産運用会社が末端の投資家に対する受託者責任も果たせるような方法で、この市場に参入することを支援したいと考えている」

同社は、市場の参加者のリスク回避を支援するために、より多くの技術的ソリューションを生み出しているという。社内のサイバーセキュリティ・プラットフォームであるCymetricsに加えて、顧客のサイバーリスクの評価と管理を支援している。

既報の通り、香港の証券先物委員会は現在、個人が仮想通貨関連の上場投資信託に投資できるかどうかなど、仮想通貨取引を対象とした規則を検討している。