米国のデジタル資産運用企業のグレイスケールは、管理下にある暗号資産がはじめて500億ドルを突破した。グレイスケールの運用資産残高(AUM)は、最大のコモディティETF(上場投資信託)の570億ドルに接近している。

規制が許せば、グレイスケールとしてはETFに転換させる計画も立てている。

ETFが承認された場合、グレイスケールはSPDRゴールドシェアーズ(GLD)に次ぐ2番目に大きなコモディティETFになる。GLDは、米国、メキシコ、シンガポール、日本、香港の証券取引所に上場している金ETFだ。

グレイスケールのマイケル・ゾンネンシェインCEOは、グレイスケールのビットコインファンド(GBTC)が今後数か月で時価総額でGLDを超える可能性が高いとツイートした

グレイスケールは、機関投資家に仮想通貨のエクスポージャーを提供し、ビットコインの循環供給量の3.5%に相当する約66万BTCを保有している。

グレイスケールはビットコインだけでなく、同社のAUMの約20%はイーサリアム(74億ドル)、ライトコイン(4億500万ドル)、イーサリアムクラシック(2億6700万ドル)、ビットコインキャッシュ(2億3400万ドル)など、12の仮想通貨に分散させている。先月には、DecentralandのMANAやLivepeer、Filecoin、ベーシックアテンショントークン、チェインリンクの5つの信託が作成されている。

グレイスケールは既に米国最大のデジタル資産運用会社だ。2番目にあたるパンテラは43億ドル保有している一方、グレイスケールが保有する500億ドルの10分の1以下でしかない。

グレイスケールは米メディアのTIMEとのパートナーシップも最近発表している。これはTIMEと協力して、仮想通貨の教育ビデオを制作するというものだ。