ビットコイン(BTC)信託を現物ビットコイン上場投資信託(ETF)に切り替えようとしているグレイスケール・インベストメンツは、今週末までに米証券取引委員会(SEC)に対する訴訟で判決を得られる可能性がある。

ヴァンビューレン・キャピタルのジェネラルパートナーであるスコット・ジョンソン氏は8月11日のツイートで、米地方裁判所の職員が一般的に8月に交代するため、裁判官が「新人が到着する前に」訴訟を片付ける傾向があると説明した。

「2021年と2022年の3月に32件中30件の訴訟が口頭弁論から160日以内に米地方裁判所で審理され、8月に判決が下された。また、グレイスケールが3月7日に米国証券取引委員会に対する訴訟で口頭弁論を行ってからも160日が経過した」とジョンソン氏は指摘した。

ジョンソン氏によれば、未解決の3月の訴訟件数はグレイスケールを含めてわずかであるという。

一方、ブルームバーグのアナリストであるジェームズ・セイファート氏は、8月15日にも判決が下される可能性があると指摘し、「これは私が以前から推測していたグレイスケール訴訟の決定日である」と語った

ジョンソン氏は、セイファート氏の予測は「かなりまともな予想だ」と付け加えた。

2022年6月、米証券取引委員会は、グレイスケールのGBTCを現物ビットコインETFに切り替えようとする申請を却下した。これに対し、グレイスケールは、SECが同様の投資商品に対して一貫した取り扱いを行わないことで恣意的に行動していると主張し、訴訟を起こした。ARKインベストのキャシー・ウッド氏やETFアナリストのネイト・ジェラチ氏など、業界の専門家の中には、グレイスケールが訴訟に勝つと予想する者もいる。

最近グレイスケールは、SECがすべてのビットコイン現物ETFの申請を同時に承認し、企業間で優位性を持たせないようにするべきだと主張した

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン