米仮想通貨ファンドのグレイスケールは、第3四半期(7ー9月期)のレポートの中で、資金流入額が前四半期比で3倍の2億5400万ドル(約274億円)と過去最高だったと発表した。背景には、機関投資家による需要の高まりがある。

第2四半期(4ー6月期)の資金流入額は8480万ドル(約91億円)だった。

また、同社のビットコイン信託への資金流入額は、1億7170万ドル(約185億円)で過去最高だった。とりわけ7月の資金流入額が多く、1日で7500万ドル(約81億円)近くの金額を記録した日もあったという。

グレイスケールのビジネス開発と営業ディレクターであるライハネ・シャリフ・アスカリー氏は、機関投資家がいつ仮想通貨業界に入ってくるのかとよく聞かれることについて、「皮肉なことだが、我々はいつも機関投資家が我々に投資してくれていることを実感している」と述べた

米シカゴ先物市場(CME)も第3四半期のビットコイン先物に対する需要が根強く高かったと発表。こちらも機関投資家の需要が背景にある。

一方、仮想通貨業界に進出しているプライベードファンドは全体の1.3%にしか満たないというレポートも出ている

【関連記事:米ファンドの仮想通貨業界進出状況、数字で明らかに=ブロックファイ

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版