世界最大の仮想通貨資産運用会社であるグレイスケールが、分散型金融(DeFi)銘柄の投資信託を提供する計画であることが分かった。同社はアルトコインの投資信託を拡大している。
27日にデラウェア州に提出された書類によると、AAVEやポルカドット(DOT)、コスモス(ATOM)といったDeFi銘柄を組成することを計画。この他にカルダノ(ADA)や匿名通貨のモネロ(XMR)、EOSも計画されている。
ただ、今回の計画のように上記6銘柄の組成を進めているものの、将来的に必ずしも販売につながるとは限らないようだ。仮想通貨メディアのザ・ブロックは、グレイスケールのマイケル・ソネンシェインCEOのコメントとして「申請したからといって、プロダクトを市場に投入するとは限らない」とのコメントを掲載している。
今回のグレイスケールが申請したDeFiトークンは、過去1年間で急速に成長している銘柄だ。DeFiレンディングやフラッシュローンを提供するAAVEは2020年の第4四半期に483%の成長を記録し、時価総額で15位まで上昇。
コスモスもATOMが1.50ドルだったものが9ドルまでと6倍に跳ね上がった。現在は時価総額で25位となっている。
さらにDOTは2020年8月のローンチから、記事執筆時点までで537%上昇した。
グレイスケールは現在、ビットコインやイーサリアム、イーサリアムクラシック、ビットコインキャッシュなど8銘柄の投資信託を提供しており、運用資産は250億ドルとなっている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン