グーグルは23日にブログ記事を投稿し、同社のクラウドサービスに分散型台帳技術(DLT)を導入することを明らかにした。これにより、グーグルもブロックチェーン技術を導入する大手ハイテク企業の1つとなる。

 グーグルは、グーグル・クラウド・プラットフォーム(GCP)上に新しく分散型台帳技術ソリューションを提供するため、デジタルアセット(Digital Asset)とブロックアップス(BlockApps)の2つのブロックチェーン企業と提携したと、ブログ記事内で発表している。

 デジタルアセットはフィンテック業界向けに分散型台帳ソフトウェアのサプライヤーだ。

 ブロックアップスは分散型アプリケーション(DApps)をローンチするブロックチェーンプラットフォームを提供している。

 またグーグルは、今年末にGCPマーケットプレイスでハイパーレジャーファブリック(Hyperledger Fabric)とイーサリアムプロトコルのオープンソース統合をテストできるようにすると書いている。

 7月23日のコンピューターワールドの報道によれば、デジタルアセットのマスターズCEOは、将来導入されるソリューションが、DLTアプリケーション開発の技術的障壁を軽減するだろうと語っている。

 今回のグーグルの提携によって、グーグルもマイクロソフトやIBM、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)などと並び、「サービスとしてのブロックチェーン(BaaS)」を実践する企業の仲間入り果たした。

 グーグルと仮想通貨・ブロックチェーンを巡っては、今年3月にグーグルは仮想通貨関連の広告を禁止すると発表している。これはフェイスブックといったソーシャルメディア大手の動きに追随する動きだった。

 その一方で、7月8日にはグーグルの共同設立者であるセルゲイ・ブリン氏は、自身がイーサリアムのマイナーであることを明らかにした。モロッコで開催されたブロックチェーンサミットに登壇し、イーサリアムのマイニングは「サイドジョブ」であり、仮想通貨には「驚かされている」と語った。