グーグルの共同創業者であるセルゲイ・ブリン氏が8日、イーサリアム(ETH)のマイニングを息子と一緒にしていることを明らかにした。イーサリアム・ワールド・ニュースが報じた。これまでグーグルは仮想通貨のプロモーションに対して厳しい姿勢を示していたが、その共同創業者は仮想通貨の支持者であることを示すことになった。

 ブリン氏は、モロッコで開かれたブロックチェーン・サミットにサプライズで登場。10歳の息子と一緒にマイニングをしている話を観客と共有したという。

 またブリン氏は、仮想通貨を支えるファンダメンタルズであるゼロ知識証明を称賛。ゼロ知識証明とは、暗号理論の原理の一つで、相手に秘密情報そのものを知らせないまま自分がその情報を知っていることを相手に知らせる方法。完璧なプラバシーの保護を謳う仮想通貨ジーキャッシュ(ZCash)などもこの技術に支えられている。

 ブリン氏は、5月に投資家にあてた声明文の中で仮想通貨、とりわけイーサリアム(ETH)を讃えており、マイニングなど付随的な技術についても「技術ルネッサンス」と注目。「驚くべきことに」イーサリアムなど主要仮想通貨で使われるGPUフレンドリーなプルーフ・オブ・ワークのアルゴリズムが「コンピューターブーム」の一因となっているという見解を示した。

 グーグルは先月から仮想通貨の広告を全面禁止にすると発表していた